ADAPT日記
東京大学学部入学式の祝辞について思うこと
今、先日の東京大学入学式での
上野千鶴子さんの祝辞が話題になっています。
賛否両論あるようですが、
(これは価値観は人それぞれなので当たり前で)
私は個人的にはこのように解釈しました。
東大入学という特別な能力を持った、選ばれた人に
送る「最大の激励、期待のメッセージ」。
これまでとは全く異なる「時代」を作ってくれる
だろう、いや作らねばならないことに
気がつき、
成し遂げていく使命をもった彼らにだからこそ
伝えたい強烈なメッセージだと思いました。
そして、それは東大新入生だけではなく、我々も
考えねばならないことだと。
その証拠に、大学のホームページには祝辞の全文が
記載されています。
ワイドショーなどでは、その一部を取り上げて
いますが、全文を読まなければ伝わらないのでは?
と思い、あえてこの場で私は取り上げさせて
頂きます。
日本の教育機関の最高峰といわれる東京大学入学式の
上野千鶴子さんの祝辞では、
「これからの時代に必要なこと」を
問いかけているのではないか?そう強く感じました。
「あなたがたを待ち受けているのは、これまでの
セオリーが当てはまらない予測不可能な未知の世界」
「新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、
異文化が摩擦するところに生まれる」
「あなたがたの頑張りを自分が勝ち抜くためだけに
使わず、誰かのために使ってください」
「大学では、すでにある知を身につけるのではなく、
これまで誰も見たことのない知を生み出すための
知を身につけること」
というような内容です。
私は、ひとりの大人として、そして
子どもをもつ親として、心から共感し、
何とも言えない気持ちになりました。
40代半ばの私にも、まだまだ出来ることは
あるはず。
そして、何より、
これまでの「正解」と誰もが疑うことすら
しなかったことにも他の価値観を見出し、
自分とは異なる世界や、若者の考えることに
耳を傾け、「新時代を生き抜く底力」を
つけていくことが本当に必要だと
感じました。
常日頃、息子にも
「パパやママのいうことが
正しいとは限らない、自分なりの
答えを探して」と伝えています。
我々大人は、「これまでの価値観が
これからの時代で通用しないかもしれない」
という視点をもつことが大切だと
改めて強く感じました。
東京大学ホームページ↓
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html